授業と指導の特徴

日比谷高校の授業風景

 

日比谷高校の授業の特徴は、1946年に導入された「発表授業」に合わせて「100分授業」が組まれたことから始まっています。これはかつて全国各校が採り入れた方法で、現在では45分枠を2枠連続させた90分授業の形式を採用しています。

 

戦後の「授業参加」に端を発する「発表授業」では、生徒自身がテーマ設定を分担して、自ら授業を行うもので、社会科学・自然科学系科目を中心に伝統的に続いています。

 

1年次には「数学演習」、2年次には「第二外国語」等の自由選択科目があるのも日比谷高校の特徴で、授業では少人数授業や習熟度別授業が実施されています。この習熟度別学習とは、学校での授業の際に生徒の学習の効率を上げようとする授業方法のことで、日本では一時期「能力別学習」という別名で教育が行なわれていました。

 

習熟度別学習の方法としては、学校などで授業の際に生徒の教科の習熟度に応じて複数の学級をレベル別のクラスに編成し直す方法で、1つの学級内で別々の最適なコースで学習できるメリットがあります。

 

公立学校では「学力別」や「能力別」という表現はしておらず、「習熟度別」と呼びますが、これはクラス名を優劣がわからないように名づける配慮と併せた対策ともいえます。

 

進学指導では、2001年度入試から公立高校としては初の自校作成問題を導入し、東京都の進学指導重点校にも指定されました。勉学面では卒業生をチューターに補習や志望大学に合わせた講座も開講され、予習先取り学習の方法、実力テストによる定点観測も実施されています。この効果もあって、大学進学実績が向上しているのでしょう。